冬景色
(元文部省唱歌)
さ霧消ゆる湊江の(さぎりきゆるみなとえの)
舟に白し、朝の霜。
ただ水鳥の声はして、
いまだ覚めず、岸の家。烏鳴きて木に高く、
人は畑に麦を踏む。
げに小春日ののどけしや。
かへり咲の花も見ゆ。嵐吹きて雲は落ち、
時雨降りて日は暮れぬ。
若し(もし)燈(ともしび)のもれ来ずば、
それと分かじ、野辺の里。
我が家には、昭和七年発行の文部省、尋常小学唱歌第一学年から第六学年用の唱歌本があります。
四季折々の日本の 情景を思い出しながら、過去に習った言霊の美しさを、懐かしく想いながら歌いました。