冬はつとめて

冬はつとめて。

雪のふりたるは、いふべきにもあらず。

霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、

火など急ぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし。

昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、

白き灰がちになりてわろし。

歯の治療に行きました。 帰りのバスの中で、幼児が清少納言の枕草子を、声高らかに詠っていました。

現役の頃、子ども達と一緒に、「枕草子」を詠んだ事を思い出しました。

早速、我が家に帰り、火鉢に灰を整え、炭斗(すみとり)を用意して、鉄瓶(てつびん)に湯を沸かし始めた処に、来客がありました。 温かい煮物と、大福の抹茶で温って頂きました。

子どもも大人も、「枕草子」に心を寄せた日でした。

20131214-204922.jpg