冬はつとめて。
雪のふりたるは、いふべきにもあらず。
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、
火など急ぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、
白き灰がちになりてわろし。
歯の治療に行きました。 帰りのバスの中で、幼児が清少納言の枕草子を、声高らかに詠っていました。
現役の頃、子ども達と一緒に、「枕草子」を詠んだ事を思い出しました。
早速、我が家に帰り、火鉢に灰を整え、炭斗(すみとり)を用意して、鉄瓶(てつびん)に湯を沸かし始めた処に、来客がありました。 温かい煮物と、大福の抹茶で温って頂きました。
子どもも大人も、「枕草子」に心を寄せた日でした。