風薫る五月。
山滴る季節になりました。
先日のことです。
早朝、烏の響き渡る声に目が覚めて、
カーテンを開けると、暁の空に月が残っていました。
山から吹き降ろす朝霧の雲が次々と流れて木々を濡らし、
笹の葉に水玉が光っていました。
百人一首を思い出しました。
64首、
権中納言定頼(ごんちゅうなごん、さだより)
朝ぼらけ
宇治の川霧、(うぢのかはぎり)
たえだえに
あらはれわたる
瀬ぜの網代木。(せぜのあじろぎ)
30首
壬生忠岑(みぶのただみね)
有明の
つれなく見えし
別れより
暁ばかり
憂きものはなし。
庭仕事をすると、喉が痛くなります。
今日も大気汚染が酷くありませんように。