卒園生のご主人のお父さんから、精魂込めて育てられた薔薇の花を頂きました。
早速、玄関床と一角に活けました。
毎日水切りをして、薫りを堪能しています。
真紅の薔薇には、思い出があります。
昭和40年頃、当時の保育士さんが乳児室の園庭に、薔薇の花を植えて下さいました。
当時は私も保育士でした。 保育園に慣れない赤ん坊が泣く時は、抱っこして、園庭の薔薇の花を見せて、「イーかおり!」と語りかけていました。
赤ちゃんたちは不思議と泣き止みました。
園長になってからは、「乳幼児期は、感情と感性を育てる最も大切な時期!」と言って保育士さん達に伝えていました。
後年、真紅の薔薇の花の二世を育てた折、娘に見せましたら、「マーア、馨しい!」と発した言葉が忘れられず、日本の言霊が蘇りました。
退職後は、ブログに投稿したり、筆ペンで冊子作りをして卒園生へ送ったりしました。
日本には、自然を通して人様との関わりも深く、学びの場が沢山あります。
本当に自然に恵まれた、素晴らしい和の国だと思いました。
薔薇の花に囲まれた、かぐわしい秋でした。