実りの秋

「シズカおばあちゃまのお部屋」も、記事数が二百を越しました。

故人を偲びながら書いてきましたので、これからは日本の童謡について書いてゆきたいと思います。

シズカおばあちゃまのうたあそび」です。

童謡には、四季に恵まれた日本の豊かな自然の情景や、生き物、日本語の言霊(ことだま)が大切に織り込まれています。

子どもだけでなく、大人の方にとっても、心の支えとなる、深い知恵が歌われています。

「手のひらを太陽に」の作詞者、やなせたかしさんが他界されました。

心よりご冥福をお祈りします。

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秋の七草

萩、尾花(ススキの花穂)、
葛、撫子、女郎花(おみなえし)、
藤袴(ふじばかま)、朝顔の花(今のキキョウの花)。

秋の野に
咲きたる花を
および折り
かき数ふれば
七草の花。

万葉集に詠まれた秋の七草です。

現役時代は、保育園の子供達が調子良く秋の七草が言えるように、言葉を入れ替えて伝えていました。

キキョウ、なでしこ、おみなえし、すすき、はぎ、くず、ふじばかま。

日本は四季折々に短な自然を愉しむ事が出来ます。

季節外れの雨蛙が、我が家の門の上でお留守番をしてくれました。

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太宰府天満宮御用達の梅園さんのお菓子で一服しました。

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九月のお椀は菊慈童です。

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娘が一句詠みました。

菊水を
飲みて家守
雨蛙

十月の冊子は三冊です。

先月は、10月の為に3冊の冊子をつくりました。

"2012年10月の冊子"

一冊は論語で、十月のテーマは、

われは一以って之を貫く。

2冊目は松尾芭蕉の「奥の細道」です。

3冊目は、古今和歌集と新古今和歌集、
後白河天皇の「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」、
そして、中江藤樹(なかえとうじゅ)の「父母の恩徳」です。

古今和歌集は、
紀貫之(きのつらゆき)、
在原業平(ありわらのなりひら)、
小野小町(おののこまち)、
僧正遍照(そうじょうへんじょう)、
藤原俊行(ふじわらのとしゆき)にしました。

新古今和歌集は、
後鳥羽院(ごとばいん)、
藤原俊成(ふじわらのとしなり)、
藤原定家(ふじわらのさだいえ)、
寂蓮法師(じゃくれんほうし)、
西行法師(さいぎょうほうし)、
藤原定家(ふじわらのさだいえ)を選びました。

一年間続けた小冊子も、十一号でおしまいです。
楽しく遊び、手作りを楽しませて頂きました。

語り聞かせがこころを育てる

子どもの聴覚は鋭いので、
小さい子ども程、ゆっくり、優しく、小さい声で、
美しいことばで表現したり、伝える工夫がいります。

音楽家の故大場善一先生は、

小さい子ども達を、世界に通ずる名曲で包んであげなさい。

と、指導してくださいました。

日本は品性、品格を重んずる静の文化を持った民族ですよ。

言葉もおなじですよ。

と嗜められました。

子どもと一緒になって言葉遊びを楽しみましょう。