お盆に想う

庭の手入れを無事に済ませて、お盆を迎えました。
十三日は亡き夫の月命日で、お寺様がお参りに見えました。
お盆なので、白玉団子と季節の梨で一服指し上げました。

お盆には「切籠灯籠(きりことうろう)」を出して、故人を偲びます。

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この時期は、不思議と虫が近くに飛んできます。
今年は、光を求めて網戸にカブト虫が飛んできました。
一晩我が家にカブト虫君を泊めて、エサをあげてから放ちました。

土手には百合の花がお盆に相応しく清楚に咲いていました。

お盆にはユックリと戴き物の「叶匠壽庵」製の「あも」と、八月の平茶碗「松風」で一服いたしました。

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あもは、棹物の主菓子です。
中に求肥が入り小豆の旨みと調和しています。

昔、宮仕えの上級女官を女房と言って、彼女達の女らしさを現した言葉を女房言葉と言いました。

例えば、寿司は、おすもじ。
香の物は、おくうのもの。
豆腐は、おかべ。
饅頭は、おまん。
そして、
餅は、あも。

そこには、厳しい生活を優しく、柔らかく、美しく感じとろうとした女官達の、願いと知恵が伺われます。

と有りました。

故人の方々や支えて下さった方へも感謝致しました。

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八月の玄関床の軸と香炉

お軸は静岡にある方廣寺派管長、大井際断老師の画龍点睛(がりゅうてんせい)です。

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大意:

勢いよく龍の画が澄んだ大空を昇るさまに、
一片の迷いもない鮮やかな光を天に放ちつつ、
衆生済度の歓びを託している。

とありました。

香炉:

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第十二震洋隊五十回忌供養記念。
昭和二十年二月十六日に、コレヒドール島沖にて
戦死なさった戦没者の親族へ、夫、武田泰之が
平成六年五月十五日に贈ったものです。

我が家では八月は盆供養を一緒に致します。

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お昼寝しながら、お盆の準備

七月に入って、お客様が続きました。

一段落して、七月の平茶碗で一服しました。
源氏物語の「夕顔の巻」に因んだ「はしとみ」です。

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土用の丑の日は、頂き物のうなぎを完食しました。

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午前中から蝉の大合唱が聞こえてくるようになりました。
厳しい暑さが続いております。

涼しい朝の内に庭の手入れをしています。
昼間はしっかり昼寝をして、夏バテ防止に務めています。

これから仏器磨き等致して、お盆の準備に入ります。

皆様も、どうぞご自愛ください。