平成三年の秋に福岡養成所時代の恩師である中野忠先生から、
勲三等旭日綬章受章記念の文箱を頂きました。
更に、先生の手造りの抹茶茶碗二種も頂きました。
白い茶碗は曙と命名し、もう一つには寂と名付けました。
写真は寂です。
閑寂味の洗練されて純芸術化されたものを感じます。
先生は福岡教育大学付属幼稚園の初代園長も勤められたので、
同じく幼児教育に携わる好みとして、卒業後も色々とご指導頂きました。
公立では難しい事でも、
私立保育園ならば存分人の教育が出来る。
よろしく頼む。
と私に託されました。
いただいた言葉が沢山有ります。
保育園創立五十周年記念の時は
祝して、みどり園、お芽出度く、
五十年の歩み、長くも短かし、
巣立つ子らは村街の、いずこかにあって、
日の本の柱となる。
新緑みづみづしさ、匂う如くに、
幼かりし頃の教えの、きびしさ、やさしさ、
人の心の基を養い、人の人たる魂で、
人類和平の、大理想を追う。
2000年、中野忠
私が現役時代に先生からいただいた言葉です。
教師、保育士は全てにプロを目指しなさい、
そして、全ゆる子ども達を相手に、全ゆる方法で、
子ども達を育てなさい。その為には常に
自己の魂を磨きなさい。技をつけなさい。
2001年にいただいたものは、病床よりの色紙でした。
新世紀、
師魂が磨かれて、
人が育ち、共生楽土。
2001年元旦。中野忠。
良き師に出会い良き学びを得たことは、
後に続く人達へ継承する役目も含まれています。
養成所同期の保育園園長の友人へも、
先生の言葉を書いて贈りました。