桜の花と春のお軸

春の軸を掛けて、百人一首を詠んでいます。

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世の中に
たえて桜のなかりせば、
春のこころは
のどけからまし

在原業平の一首です。

急に暖かくなったので、
三池公園の桜の花が一度に開きました。

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百人一首から、桜にちなんだ歌を3首。

第61首

いにしへの
奈良の都の八重桜
けふ九重に匂ひぬるかな

伊勢大輔(いせのたいふ)

第66首

もろともに
あはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし

大僧正行尊(だいそうじゃうぎゃうそん)

第73首

高砂の
尾上の桜咲きにけり
外山の霞立たずもあらなむ

権中納言匡房(ごんちゅうなごんまさふさ)

毎月一回、朗読を学んでいます。
百人一首の大意の言葉のイントネーションや
アクセントを修正してもらいますが、中々上手くいきません。

時々、先生から

「完璧!」

というお言葉を頂戴しても、 内心では納得できません。

朗読を学び始めて5年になりますが、
難しいので長続きしているのかも知れません。

百人一首は昨年の7月からですが、
四季折々の自然を愛でて詠む楽しさがあります。

古の雅な人びとを連想しながら、
心の豊かさや情景の美しさ、
素直な表現と鋭い感性に多くを学んでいます。

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