卯月の花は熊野の桜

春は桜。

以前にもご紹介した卯月のお茶盌です。

能楽十二曲の内の熊野です。

能楽十二曲の内の卯月の茶盌は熊野

今は亡き園田宗柳先生を思い出します。

良い師に恵まれ、良いお道具に恵まれました。

能楽十二曲の卯月は熊野

四月のお茶碗は熊野です。
「熊野」という能仕舞をテーマにした茶椀です。

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立ち出て
峰の雲、
花やあらぬ
初桜の
祇園林、
下河原の絵

平宗盛に因んだ物語に歌が添えてありました。

いかにせん
都の春も
惜しけれど
馴れし東の
花や散るらん

美しい花の都を舞台に
老母の身を気遣いながら舞う
麗人の姿を憶び美しい桜咲く
東山の連峰が描かれています。

四月にはこの茶碗で一服差し上げます。

お菓子は頂き物で、
京都南禅寺、菓匠、清閑院の作。
銘は「雅車」です。

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ここにも日本の歴史と優雅な文化を見ることができます。