ヤマタチバナ(やぶこうじ)
この雪の
消残る時に
いざ行かな
山橘の
実の照るも見む
このゆきの
けのこるときに
いざゆかな
やまたちばなの
みのてるもみむ
雪の降った日に作った歌一首とあります。
この雪の消えてしまわない内にさあー行こう。
山橘の実の輝くさまを見よう。
大伴宿禰家持作
巻19ー4226
やぶこうじは昔から縁起物に用いられ、その実の美しさから、今もお正月の飾りものにされています。
お陰様で11月で78歳になりました。
誕生月の11月は我が家の梅の木の下で、小さい鉢物のやぶこうじが、可愛い実を付けてくれました。
平成27年も残りわずかとなりました。
申歳を迎える我が家の庭も、南天や万両の赤い実が競いあって輝いています。
新しき
年の初めの
初春の
今日降る雪の
いや重け吉事(いやしけよごと)
万葉集ー大伴家持
ひつじ歳のうたあそびとして綴った「万葉集と草花」はこれでおしまいです。
皆様どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。