現役時代は、中学生の保育実習の受け入れをしていました。
子ども達に教えていた偶成を中学生に手渡すと、
彼らは次の日までに覚えてきて、姿勢を正して子ども達の前で、
声を揃えて朗誦してくれました。 子供同士で学ぶ良い機会でした。
少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未ださめず池塘春草の夢
階前のご葉已に秋声
しょうねん、おいやすく、がくなりがたし
いっすんのこういん、かろんずべからず
いまださめず、ちとうしゅんそうのゆめ
かいぜんのごよう、すでにしゅうせい
口語要約
少年はあっという間に年をとり、
学ぶべきことを学ばずに終わる。
時間を無駄にしてはいけない。
池の端で草が春の夢をまどろんでいるうちに
庭先の桐の葉は黄色く染まり、すでに秋だ。