六年前になりますが、
退職後、一年間取り組んだのが「一日一言」でした。
佐藤一斎「一日一言」ー言志四録ーを読む。渡邊五郎三郎、監修。
中江藤樹「一日一言」ー孝を尽くし徳を養う。中江彰、編。
二宮尊徳「一日一言」心を耕し、生を拓く。寺田一清、編。
吉田松陰「一日一言」魂を鼓舞する感奮語録。川口雅昭、編。
毎日、黒表紙のノートに四人の先人達の言葉を書きました。
それを知っていたのは当時、小学四年生の男児と、
高校生の青年の二人だけでした。
月一回会って抹茶でもてなして、楽しみました。
小学生の男の子は、私のノートを何度も見て、
欲しそうな様子でしたが、私は何も言いませんでした。
その先人達の教えを書いたノートは、最後に高校生の青年に手渡しました。
これから勉学に忙しくなるでしょう。
三冊に先人達の教えが一年間分書いてあるから、
役立つでしょう。 お使いなさい。
私にとっては退職後の、一年間の心地よい行でした。