論語、孝経に学ぶ

孝経の総論の中に

「身体髪膚、之を父母に受く、敢えてきしょうせざるは、孝の始めなり。」

とあります。

この体はすべて親から受けたものである。
だから、無茶をして傷付けたりしない。
これが孝の始めなり。

「親からもらった大事な体は授かりものであり、
考えようによっては預かったものである。
だからそれを傷付けない。
これが孝行の始めだよ。」
といっているのです。

五年前、当時、四年生だった男の子と一緒になって学んだものです。

私の息子が小学校四年生の頃、
父親がミニ大工道具と肥後の刀を与えました。

工作していた息子が指を切り血が出た折り、父親曰く
「身体髪膚、之を父母に受く、敢えてきしょうせざるは、孝の始めなり。」
と一言伝えたことが、諭しであり、躾でした。

明治の親に育てられた子ども達は、
先人の教えや、諺をことばで伝え、
常に子ども達へ諭し、伝え躾ていたのです。

男性も、女性も、縦の繫がりを深め、
人間性と技と知恵を継承できて創意工夫し、
乍ら自然と調和して生きるすべを
子ども達へ継承していけたらと思いました。

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