冬の茶碗

小倉百人一首「四」

山部赤人(やまべのあかひと)

田子の浦に

うち出でてみれば

白妙の

富士の高嶺に

雪は降りつつ

世界遺産になった雄大な富士山。

平安時代から今日に至るまで、美しい姿を見せる日本の象徴。

「日本には優雅な文化がありますね。」

と褒めていただいた言葉を思い出しながら、百人一首の茶碗で一服しました。

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能因法師の歌

秋、百人一首茶碗(能因法師)の歌。

嵐吹く

三室(みむろ)の山の

もみじ葉は

竜田の川の

錦なりけり。

親友のルミ子さんが、俳句大会の帰りに立ち寄られました。

百人一首(69)能因法師(のういんほうし)の季節の茶碗と季節の菓子(栗、もみじ、松茸、どんぐり)で、たのしみ、お茶一服いたしました。

秋の風情を愉しみながら、日本の良さを語りあいました。

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百人一首の朗読

月一回、福岡に通って朗読の指導を受けています。
早いもので、6年目に入りました。

ようやく百人一首を百首すべて読み上げました。
半年で仕上げるつもりでしたが、1年8カ月かかりました。

百人一首を読んでいくうちに、
段々と要領が解ってきて、楽しくなりました。

最後迄難しかったのは、大意の読みかたの、
イントネーションとアクセントでした。
課題は残した方が、又、楽しみながら詠み続けられます。

私なりのやり方で、二十五首づつの冊子を四冊作り、
気負いしないで取組んで、計画的に進めました。

日本の古代から続く言霊の世界や、
豊かで雅な世界に触れて、
長年の思いが叶い、幸せな気持ちになりました。

正しい日本語の音声学を、
一から懇切丁寧にご指導頂いた
プロの先生に心から感謝しています。

ありがとうございました。

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桜の花と春のお軸

春の軸を掛けて、百人一首を詠んでいます。

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世の中に
たえて桜のなかりせば、
春のこころは
のどけからまし

在原業平の一首です。

急に暖かくなったので、
三池公園の桜の花が一度に開きました。

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百人一首から、桜にちなんだ歌を3首。

第61首

いにしへの
奈良の都の八重桜
けふ九重に匂ひぬるかな

伊勢大輔(いせのたいふ)

第66首

もろともに
あはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし

大僧正行尊(だいそうじゃうぎゃうそん)

第73首

高砂の
尾上の桜咲きにけり
外山の霞立たずもあらなむ

権中納言匡房(ごんちゅうなごんまさふさ)

毎月一回、朗読を学んでいます。
百人一首の大意の言葉のイントネーションや
アクセントを修正してもらいますが、中々上手くいきません。

時々、先生から

「完璧!」

というお言葉を頂戴しても、 内心では納得できません。

朗読を学び始めて5年になりますが、
難しいので長続きしているのかも知れません。

百人一首は昨年の7月からですが、
四季折々の自然を愛でて詠む楽しさがあります。

古の雅な人びとを連想しながら、
心の豊かさや情景の美しさ、
素直な表現と鋭い感性に多くを学んでいます。

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