百人一首を詠む

夏の夜は
まだ宵ながら
明けぬるを
雲のいずくに
月宿るらむ

清原深養父の一首です。

清少納言の曾祖父に当たります。

百人一首を「読書百遍意自ら通ず。」を目標に
一年かけて、うたと大意を併せて詠みあげました。

次は、清少納言の枕草子で、
日本の四季折々の自然の美しい描写や、
幼子の可愛いらしさのうつくしきもの等を、読み進めて参ります。

つたない朗読ではありますが、百人一首のCDを
一人暮らしのお年寄りや子育てしているお母さんへ送りました。
古の歌が子守唄や癒しの代わりになれば幸いです。

”詠み上げた百人一首の本です”

百人一首を詠む

君がため
春の野に出でて
若菜つむ
わが衣手に
雪は降りつつ

光孝天皇の一首です。

先月は、親友のルミ子さんが、山籠りの私を気遣って
静かな山裾のせせらぎが聞こえる処へ、
ヨモギ摘みに連れて行ってくれました。

お陰様で、この春はヨモギ団子を作って、
沢山のお客様を山菜料理と一緒におもてなしできました。

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百人一首を詠む

音に聞く
高師の浜の
あだ波は
かけじや袖の
ぬれもこそすれ

祐子内親王家紀伊の一首です。

昭和五十六年の勅題は音でした。

三十二年前、最初の茶道師範の園田宗柳先生から戴いたものです。

今は、三代お付き合いの子どもさんの指導に使っています。

乳幼児から本物を使い五感を通して感性と感情を育てることを基本としてきました。

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百人一首を詠む

春過ぎて

夏来にけらし

白妙の

衣ほすてふ

天の香具山

持統天皇の一首です。

子どもさんへ、夏の稽古茶碗に使いました。香具山の万葉集も書いて渡しました。

一期一会、後年想いでと共に役立てば幸いです。

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百人一首を詠む

世の中よ

道こそなけれ思ひ入る

山の奥にも

鹿ぞ鳴くなる

皇太后宮大夫俊成の一首です。

この季節になると、
奈良生駒市鹿畑町陽竹園細野ご夫妻から戴いた
グリーンピースの想いでが募ります。

今もお元気かしらと案じては、良きご縁であったと心温めています。

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