四月の棗は卯の花に郭公(ホトトギス)

井伊宗観好みの十二月茶器から四月の棗です。

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卯の花に郭公(ホトギス)の絵で、
潤み塗り、形は面中次です。

潤み塗りは、黒漆に朱、又は紅殻を混入して
栗色の落ち着いた光沢を持つよぅにした技法で、
黒漆の古色にも通じる色とされています。

潤み色の中に、灰褐色の郭公と卯の花が
黒漆で描かれています。

鳥は郭公(ホトトギス)です。
旧暦四月頃に山に来て鳴く声を、
楽しみにしています。

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旧暦四月を卯の花月と云いますが、
初夏を清楚に咲く花には、自然と
「夏は来ぬ」も歌を口ずさみたくなります。

卯の花の匂う垣根に
ホトトギス
早やも来鳴きて
しのび音もらす
夏は来ぬ。

百人一首を詠む

ほととぎす
鳴きつる方を
ながむれば
ただ有明の
月ぞ殘れる

後徳大寺左大臣の一首です。

今朝は庭先に出たら、
山の奥からホトトギスの声が聞こえてました。

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夏日の前に夏支度

毎年、ゴールデンウィーク中にふすまや障子を外してしまう母。
玄関もすっかり夏の装いです。

"初夏のおもてなし"

今日は夏日でしたが、明日の九州はお天気が荒れるそうです。

夏日の間は風通しが良くて涼しいのですが、
梅雨になって肌寒くなると、台所のガラス障子を元に戻します。
風邪をひきそうになってから元にすのも、多分、例年通りでしょう。