お昼寝しながら、お盆の準備

七月に入って、お客様が続きました。

一段落して、七月の平茶碗で一服しました。
源氏物語の「夕顔の巻」に因んだ「はしとみ」です。

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土用の丑の日は、頂き物のうなぎを完食しました。

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午前中から蝉の大合唱が聞こえてくるようになりました。
厳しい暑さが続いております。

涼しい朝の内に庭の手入れをしています。
昼間はしっかり昼寝をして、夏バテ防止に務めています。

これから仏器磨き等致して、お盆の準備に入ります。

皆様も、どうぞご自愛ください。

縁側でお抹茶一服

六月最後の土曜日は、梅雨明けを感じさせる一日でした。
朝の仕事を済ませ、縁側でお茶一服しました。

吉藏さんの手造り菓子には、
自然を熟知した感性の柔らかい人柄を感じます。

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夏茶碗は京都楽焼窯元松楽さんの黒馬盥茶碗です。

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娘が2002年に韓国から求めてきた茶碗(東谷、金正黙)は、
白象嵌陽刻透かし彫り蓮の花です。

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夏の茶碗も、夫々の人柄と芸術性を十分に堪能しながら、
四季折々の自然と静の文化の中で生活出来る幸せに感謝して、
六月最後の週末は、お抹茶一服の時間を愉しみました。

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六月の茶碗

六月の茶碗は、能楽十二曲の内「鵜飼(うかい)」です。

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面白の有様や。底にも見ゆる篝火(かがりび)に。

驚く魚を追ひ廻し。潜き上げ抄ひ上げ。隙なく魚を食ふ時は。

罪も報いも。後の世も忘れ果てて面白や。

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「鵜使は、罪業の為め地獄に随る筈であったが、僧接待の功徳に依って極楽に送られる事になった。」と告げ、法華経の徳を讃える能楽であります。

日曜日、鵜飼の平茶碗で一服しました。

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菓子は登り鮎です。

梅雨期を愉しみ元気に過す工夫をしています。

幸せな母の日

昨日は、知り合いの方から「大牟田能」のチケットを戴き、何よりの贈物に大喜び致しました。

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母の日の日曜日、「大牟田能」には娘と一緒に行きました。
葵の上を一緒に鑑賞して、良い思い出となりました。

昭和の頃、私のお茶の師匠も能仕舞をなさっていて、
熊野神社に薪能を観に出かけた記憶があります。

昭和の頃にお世話頂いた、能楽十二曲の内(五月)の茶碗は石橋です。

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咲き匂う牡丹花の舞台に唐獅子が戯れ、
御代の千秋万歳を祝う目出度い舞の画です。

石橋の茶碗で帰ってからゆっくり一服しました。

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写真の和菓子は息子夫婦からの贈り物です。
吉藏さんの手造りケーキは柚子の薫りがしました。
幸せな母の日でした。

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何事も古の方との深い繋がりがあって、
世の中上手く廻っているように感じた母の日でした。

能楽十二曲の卯月は熊野

四月のお茶碗は熊野です。
「熊野」という能仕舞をテーマにした茶椀です。

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立ち出て
峰の雲、
花やあらぬ
初桜の
祇園林、
下河原の絵

平宗盛に因んだ物語に歌が添えてありました。

いかにせん
都の春も
惜しけれど
馴れし東の
花や散るらん

美しい花の都を舞台に
老母の身を気遣いながら舞う
麗人の姿を憶び美しい桜咲く
東山の連峰が描かれています。

四月にはこの茶碗で一服差し上げます。

お菓子は頂き物で、
京都南禅寺、菓匠、清閑院の作。
銘は「雅車」です。

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ここにも日本の歴史と優雅な文化を見ることができます。