親友のルミ子さんが、自宅の庭先の柘榴に、
きれいな落ち葉と、道ばたに咲く可憐な花を添えて
持って来て下さいました。
柘榴は、白い花も朱色の花も、可愛いハッキリした形で、
緑の葉との調和が良くて、私の好きな花です。
保育園の園庭の隅に白色の柘榴を植えていました。
梅雨時には、花を活けて楽しみ、
秋になると、はじけた柘榴の実を、
子ども達と一緒に収穫しては、
色紙に竹ペンで柘榴の観察画を描かせました。
描いた竹ペン画の上から薄い絵の具でひと筆入れて、
自分の名前も入れてできあがり。
子供達一人一人の作品は、
幾ら見ても飽きない傑作品でした。
部屋一杯に展示して、
芸術の秋!
と言って、私は喜びました。
絵画の後は、
柘榴の一粒一粒を皆んなで分けて、
口に入れて、味わいました。
子供達の興味津々の体験の言葉に、
私は何時も、子どもの目、子どもの心を感じ取り、
子ども達の心理を学んでいました。
四季折々の自然の中で、
子どもと一緒になって遊び、笑い、心を育てる。
一期一会の大切な時間が欲しいのが、
子供達のような気がします。
現役時代は、その時その時を活かして、
保育の展開を試みて実銭しました。
子供達の喜ぶ姿が、何よりの
良い評価だと思っていました。