柘榴(ざくろ)の想い出

親友のルミ子さんが、自宅の庭先の柘榴に、
きれいな落ち葉と、道ばたに咲く可憐な花を添えて
持って来て下さいました。

柘榴は、白い花も朱色の花も、可愛いハッキリした形で、
緑の葉との調和が良くて、私の好きな花です。

保育園の園庭の隅に白色の柘榴を植えていました。
梅雨時には、花を活けて楽しみ、
秋になると、はじけた柘榴の実を、
子ども達と一緒に収穫しては、
色紙に竹ペンで柘榴の観察画を描かせました。

描いた竹ペン画の上から薄い絵の具でひと筆入れて、
自分の名前も入れてできあがり。

子供達一人一人の作品は、
幾ら見ても飽きない傑作品でした。

部屋一杯に展示して、

芸術の秋!

と言って、私は喜びました。

絵画の後は、
柘榴の一粒一粒を皆んなで分けて、
口に入れて、味わいました。

子供達の興味津々の体験の言葉に、
私は何時も、子どもの目、子どもの心を感じ取り、
子ども達の心理を学んでいました。

四季折々の自然の中で、
子どもと一緒になって遊び、笑い、心を育てる。

一期一会の大切な時間が欲しいのが、
子供達のような気がします。

現役時代は、その時その時を活かして、
保育の展開を試みて実銭しました。

子供達の喜ぶ姿が、何よりの
良い評価だと思っていました。

20121109-191604.jpg