三月は出会いと別れの季節です
梅の開花に喜んでいましたら、
何時の間にか散っていきます。
梅の花の変化は、
三月の季節そのもののように感じられます。
早速、百人一首から二首選んでみました。
紀貫之(きの、つらゆき)
人はいさ
心も知らず
ふるさとは
花ぞ昔の
香ににほひける
藤原興風(ふじはらのおきかぜ)
誰をかも
知る人にせむ
高砂の
松も昔の友ならなくに
百人一首の講義を受けて、万葉の世界に触れ、
自分なりに取り組んで、早二年。
私なりの朗読のスタイルができあがってきました。
この春は、どうにか仕上げの段階に入りました。
お風呂場にこもって録音しています。
台所や縁側で朗読しながら、
平安時代の人々の思いの深さ、
格調高い表現と奥ゆかしさ、
そして感性の鋭さに感じ入っています。