卒園児の祖父母の方から、
自宅の山での農作業の帰りに
筍、土筆(つくし)、菜花、白葱など頂きました。
初物ばかりで、嬉しさと有難さに感激しました。
早速、下拵えに取り掛かりました。
土筆は時間をかけて一つひとつ、
丁寧に袴を取りました。
一晩、井戸水に晒してから、調理しました。
筍は米のとぎしるで茹でて、
これも水に晒しておきました。
初物は皆んなと一緒に戴く事を教えられた世代ですから、
来客と一緒に頂くのを楽しみに下拵えをしました。
翌日、別の卒園生が、
お爺ちゃんとお母さんと一緒に
第一志望の高校に合格した報告にやって来ました。
筍、土筆の薄味の煮物をお出ししたら、
庭を眺めながら、
「あー、美味しいー。」
と言ってゆっくり召し上がられたのが、印象的でした。
四季とともに喜び、楽しむ事を
明治生まれの親から継承しています。
旬の贈り物に喜び、幸せの春です。