バレンタインのサプライズ

バレンタインの前日に、
九十三歳の伯母上が、杖をついて、
夕方、家族のお供でみえました。

暫く東京の息子さん、娘さんの所に行ってらして、
お土産を山のよぅに戴きました。
私はちょうど通夜に出向く為に玄関にいて、
お構いもできませんでした。

翌々日、訪ねて行きましたら、
私の為に色々と準備して有りました。

さらにお土産を頂戴することになって、
伯母上の慈愛の深さに感激致しました。

七十五歳の私を娘のように可愛いがって
下さるので、本当に有難いことです。
仏様にお供えして、故人に御報告しました。

嫁の好物の「かもめの玉子」や、十勝の銘菓、
その他にも日本各地の品々を戴きました。
仏様達も驚かれていることでしょう。
息子家族にもお福分けしたいと思っています。

伯母上は、歳を感じさせない素敵な女性です。
私の理想の女性です。

20130215-210438.jpg

お雛様、どうぞ召し上がれ。

写真は仁清の写しの立雛香合です。

やがて、桃の節句を迎えます。
筑後の酒藏開きに行った
親友のルミ子さんから
お土産に甘酒と酒糟をいただきました。

秋田県にお住まいの彼女の岳友の
自家製の黒豆入りの寒餅も一緒に
頂きました。

早速、お雛様へお供え致しました。

「お雛様どうぞ召し上がれ。美味しいものを頂き、ありがたいネ。」

と語りかけました。

四季折々の自然を活かした日本文化の技と人の心を戴く仕合わせ。

甘酒を戴くのに杯台の上に朱盃を出しました。

秋田県にお住まいの小助川さんの稲作のご苦労を思い、
黒豆の入った餅を綺麗に切られ、珍しいのに 暫く見とれました。

友の何処までも懐の温かさと優しさに感謝、感激。

ありがとうございました。

20130216-085343.jpg

私のおもてなし法

毎月十三日は亡くなった主人の命日です。

お寺様からお昼頃にお詣りに来て下さるのを
お待ちしています。

寒い日も、暑い日も、バイクで見えるので、
お経が済んでから、四季折々の有る物で
軽くおもてなししています。

久福木の山の中は、市街地に比べると
気温が2、3度低いので、
今月は、旬の野菜を使って
具沢山の味噌汁を作りました。

大根、人参、白葱、じゃが芋、
南瓜、生椎茸、白菜、豆腐、生姜。
大根餅に使った擦り大根の絞り汁に
あご出しも少し入れました。

自然の物を活かしながら
美味しく戴く工夫をしています。

故青木コハキを九十六歳まで、
山の中で介護、看病した知恵が働きます。

器選びも楽しみの一つです。
大根餅は木皿、汁物は根来(ねごろ)の器、
戴き物のカリカリ梅紫蘇ひじきは小鉢に、
お茶は秋田産民芸の茶托にかば桜の湯呑、
箸置きは有明海のムツゴロウにしました。

この山の中まで、わざわざお越し下さるお客様に
喜んでいただけるのが、何よりの喜びです。

沢山作って、独り暮らしの方へも
お福分けしています。

20130215-110307.jpg