弥生三月朗読三昧

三月は出会いと別れの季節です

梅の開花に喜んでいましたら、
何時の間にか散っていきます。

梅の花の変化は、
三月の季節そのもののように感じられます。

早速、百人一首から二首選んでみました。

紀貫之(きの、つらゆき)

人はいさ
心も知らず
ふるさとは
花ぞ昔の
香ににほひける

藤原興風(ふじはらのおきかぜ)

誰をかも
知る人にせむ
高砂の
松も昔の友ならなくに

百人一首の講義を受けて、万葉の世界に触れ、
自分なりに取り組んで、早二年。

私なりの朗読のスタイルができあがってきました。
この春は、どうにか仕上げの段階に入りました。
お風呂場にこもって録音しています。

台所や縁側で朗読しながら、
平安時代の人々の思いの深さ、
格調高い表現と奥ゆかしさ、
そして感性の鋭さに感じ入っています。

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写真は、娘が先日太宰府天満宮で撮った飛梅です。

水戸の梅とカモメのたまご

先月は、九十三歳の伯母に頂いた
三陸銘菓の「かもめの玉子」と「水戸の梅」で一服しました。

亡き夫が愛用していた京都楽焼の馬上(ばじょう)杯で
縁側から庭を眺めながらの一服でした。

茨城県中部の水戸市は、元徳川35万石の城下町です。
「水戸の梅」は梅や紫蘇の薫りが上品な主菓子でした。

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「かもめの玉子」は、
九州では滅多に手に入らない銘菓です。

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親友のルミ子さん姉妹にもお菓子と一緒に
二月の茶碗で一服差し上げました。

貴重なお菓子はお福分け。
皆んなが喜びや幸せを戴いた2月でした。

百人一首がマイブーム

二年前の五月に、
百人一首の講座を受けました。

現役時代には、古典文学に親しむ時間がなく、
「書道百人一首」は本棚の中のものでした。

退職後は、卒園生や長い間お世話になった方々へ
論語や詩歌の冊子やCDを作って送りましたが、
それと並行して取り組んだのが百人一首の朗読でした。

「書道百人一首」は大意の表現が好きで、
何時読みあげても心地良く感じます。

朗読では、イントネーションやアクセント
に心を配っています。

「読書百遍、意、自ずから通ず。」

と言われますが、
二百回読んでも思うようにはいきません。

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百人一首は自己流で詠じていますが、
運動をして身体を整えないと声に響きが出ません。

毎日、料理、洗濯、掃除、庭の手入れ、
それに無理のない少しの運動を心がけています。

庭を眺めて、四季折々のもので、お茶一服。

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心身のバランスを取りながら、
気負いしないで、出来るだけ早く
百首読み上げたいと思っています。