九州国立博物館で蕪村に出逢う

お盆の行事が済んだので、娘と二人で九州国立博物館に
美のワンダーランド「十五人の京絵師」展を観に行きました。

若冲、応挙、芦雪からー幻の名作を、心ゆくまで堪能できました
作品を通して、日本の歴史と文化、そして先人達の心意気に触れて、
幸せな気持ちになりました。

俳人だとばかり思っていた蕪村が、
絵師としても江戸時代の巨匠であったことを知りました。

現役時代に、子ども達と共に詠んだ与謝蕪村の俳句を思い出しながら、
蕪村が巻き紙に描いた優しい滑らかなタッチの、人柄を思わせる作品を、
子供達に見せたいと思いました。

正に、「百聞は一見に如かず。」でした。

美のワンダーランド「十五人の京絵師」展は9月2日までです。
西鉄沿線にお住まいの方は、九州国立博物館きっぷがお薦めです。

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電子辞書と大場善一先生の思い出と

私が愛用しているシャープの電子辞書は、
今は亡き大場善一先生からお世話頂いたものです。

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我家に有る広辞苑を、
ルーペを使いながら調べものをしていた私の話を聞いて、
大場先生が、ご自分がお使いになっている電子辞書を
勧めて下さったのです。

2004年の夏、
大場先生の音楽指導を受けるために上京した職員二人と
秋葉原まで出向いて、選んでくださいました。

それ以来、
毎日のように使う電子辞書を通して、
先生が私に託された想いが伝わってきます。

先生の心のこもった教えは、年とともに重みを増します。

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雨上がりの百合の花

茶道師範の二人目の先生から戴いた百合の花の苗を
土手に植えていたら、今年も咲きました。

雨上がりの百合の花は輝くほどに美しく、
故人を偲びながら、

ありがとう。

と、つい言葉かけしました。

当時、稽古日には、何時も心待ちにして下さり、
お稽古よりも、先生のお話しを聴く事が多かったように思います。

先生は俳人でもあり、
床の軸と花入れ、茶花、茶道具にも、
もったいない程のものを弟子達に使われました。

なるべく本物で、手慣れる事が大切。

と話されていました。

格調高い本物だけが持つ良さを通して、茶道の精神を学びました。

雨上がりの百合の花は、
今は亡き師の姿そのもののように思われました。

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