昭憲皇太后のことば

語り継ぐ日本の言葉、音読集(第一集)より、
昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の言葉です。

金剛石も、みがかずば、
たまの光は そわざらん。
ひとも、学びて 後にこそ、
まことの徳は あらわるれ。

時計のはりの たえまなく
めぐるがごとく、ときのまも、
光蔭惜みて はげみなば、
いかなる業か ならざらん。

水はうつわに したがいて、
そのさまざまに なりぬなり。
人は交る 友により、
よきにあしきに なりぬなり。

おのれに優る よき友を
えらびもとめて、もろともに、
こころのこまに むちうちて、
学びの道に すすむべし。

中学生のいじめによる自殺の報道に心いためる。

大人達の明るい、正しい、風通しのよい
人間関係が出来ていたならばと悔やまれる。