七月の茶碗 はしとみ

七月ー源氏物語ー夕顏の巻ーに因んだ歌、絵茶碗です。

20120720-175959.jpg

能楽十ニ曲の内七月のーはしとみー茶碗です。

昭和五十年代に最初の茶道師範の
園田りう先生からお世話いただいた能楽十ニか月の茶碗です。

先生は、謡曲と能仕舞も本格的に嗜まれて、
当時、海外のスイスに於いて、舞われた方でもありました。

茶道も毎月の様に宗家へ行かれ、
極められたことを弟子達へ一つ一つ丁寧に指導されていました。

弟子達の中には何人もの指導者が育ちました。

凛とした風格の中にも穏やかで優しい方で、
日本の文化を後輩達へ継承された、
気骨ある明治生まれの先生でした。

昭和の頃は、
祖母の後輩達の昔の県立柳川高等女学校の方々が、
毎月我が家に寄られて、冊子「柳の陰」を
愉しみながら作製されていました。

そのお手伝いや、昼食を作って出すのが私の役目でした。

女傑達の集まりの良い環境の中で育てられた思い出が
私の心の支えになっています。