菊月の十五日は敬老の日でした。

9月17日は敬老の日です。

昔は菊月の十五日が敬老の日でした。

現役の頃は、
保育園児の家族に敬老者がいらっしゃる家庭と、
日頃からお世話になっている敬老者の方々へ、
心ばかりのものを文を添えて届けていました。

今年も例年通り、
三代目夫妻が対象の敬老者へ差し上げる途中に、
私の家に立ち寄ってくれました。

ちょうど、親戚で老人施設の理事長をしている方が
おいでだったので、敬老の品をお福分けしました。

老舗の餡の美味しいどら焼です。
店の主人が毎年心を込めて作って下さっています。

明治生まれの初代が、
日本人としての心を大切にして、
皆さんと調和して仲良く生きる術をここでも継承しています。

三代目夫妻が親戚の方と出合ったことは、
偶然であり必然となりました。

良きことは慶を生む。

と思った菊秋の日でした。

20120914-161043.jpg

味覚の秋

自然食品を扱っている友人から、
大変貴重な食材が送られてきました。

何時も食材や調味料も吟味して手料理する私には、
有難い貴重な品物ばかりで、初めて見る品もありました。

本物の食材はは舌に優しく、
穏やかな味で食材の旨味を引き出してくれます。

現役を退いたあとは、山裾の自然の中に住み、
地下水を使っての料理をしていますので、
自然に味覚も敏感になってきました。

お中元に戴いた豆乳メーカーで、
毎日のように娘が国産大豆で豆乳とおからを作ってくれます。

採れたての新鮮野菜など、皆さんからいただく物を
工夫して料理するのも、楽しみが多く有難いものです。

今回戴いたのは、杵つき製法摺ごま、黒、白、ニ種。
フレッシュセサミオイル、生ゴマ搾り。
炙りビントロオリーブ油漬。

ルミ子さんから戴いたとれたて野菜と一緒に、
お客様に腕を振るっておもてなしをいたしましょう。

20120912-084106.jpg

柿の初物と採れたて野菜

私の留守中に、親友のルミ子さんから
柿の初物と葉付き茄子と葉付きゴーヤ、
枝付きトマトを戴きました。

ウコンの大きい葉と花は、
玄関の水蓮鉢にトマトと一緒に活けてあって、
優しさが伝わってきました。

明治生まれの親に育てられた同年齢の七十五歳。
お互いに言葉数は少ないけれども、常に前向き。

心が通じ合う友との出会いに、
幸福とはこの事であろうと思っています。

ルミ子さん何時もありがとうございます。

20120912-082944.jpg

能楽十二曲の九月は菊慈童の茶碗

九月九日は重陽の節句。

菊節句とも言われ、
日本では奈良時代より、宮中で観菊の宴が催されました。

写真は、九月の能楽十二曲の内、「菊慈童」という茶碗です。

20120906-164528.jpg

レッケン山の麓から薬水が流れでると言うので、
その源を調べる勅命を受けた魏の文帝の臣下が山に着くと、
庵の中より居様の童子が現れ出て、周のボク王に使はれた慈童だと言う。

七百年もの昔の者がどうして生きているか。

と怪しむと、二句の偈を書いた枕を示し、

これはボク王より賜ったのであるが、
この偈を菊の花に書いて置くと、
その花に露が置き流れて不老不死の霊薬となる。

と語る。

やがて童子は楽を奏し、
菊水の流れを汲んで勧め、
己も飲む内に酔うて菊の花を枕に臥したが、
七百歳の寿命を君に獻げ菊花をかき分けて仙家に帰る。

「菊慈童」は、菊花のめでたきを祝う能楽です。
能仕舞をする友人がありますので、物語を学びました。

米糠で作ったふりかけとホットケーキ

親友のルミ子さんが、沢山の米と米糠と夏野菜を、わざわざ届けてくれました。

六十八歳迄、北アルプスの雄渾の頂、槍ケ岳に登山していたというルミ子さん。

ふところの大きい中にも、細やかな優しさを感じる女性です。

自然を愛されて、草花や野菜等も物知りです。

何時も教え学ばせてもらいながら、恩恵を受けています。

沢山の米糠を早速炒って、インターネットでレシピを調べて、ホットケーキとふりかけを作りました。

ホットケーキにはミルク、たまご、塩麹と米糠を入れてみました。

20120906-144832.jpg

ふりかけには、干し網、ちりめんじゃこ、摺ごまと米糠を同分量入れてみました。

20120906-144819.jpg

栄養たっぷりのふりかけが出来たので、早速小分けして、人様にお福分けしています。

何時も戴いた新鮮な食材は、直ぐに料理してお福分けして差し上げるのが私流です。

あるものを活かす事が好きで、皆さんからの評価をいただくのも学びになり、励みになっています。