竹がーぜの和布(なごみぬの)

竹ガーゼの和布(なごみぬの)が、
先の修養団伊勢道場長であった中山靖雄先生の
奥様から送ってきました。

初めて手にする優しい感触の物で、
竹布の製作者の人柄が感じられました。

赤ちゃんから、病人、お年寄りの方を思いやり、
長年の研究によりできたお品だそうです。

闘病中の中山靖雄先生に持参された由。
それを、私にも頂きました。

良き人との出会いは本当に嬉しい。

と添えてあり、

この夏も元氣で過ごさせて頂き、有難く思っています。

とも書き添えてありました。

中山靖雄先生御夫妻とのご縁は、
二十年前の伊勢神宮の式年遷宮祭の前からでした。

来年は神殿の御神体を移す年。
式年遷宮、二十年に一度の年となっています。

中山靖雄先生と奥様の御健康を念じています。

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九州国立博物館で蕪村に出逢う

お盆の行事が済んだので、娘と二人で九州国立博物館に
美のワンダーランド「十五人の京絵師」展を観に行きました。

若冲、応挙、芦雪からー幻の名作を、心ゆくまで堪能できました
作品を通して、日本の歴史と文化、そして先人達の心意気に触れて、
幸せな気持ちになりました。

俳人だとばかり思っていた蕪村が、
絵師としても江戸時代の巨匠であったことを知りました。

現役時代に、子ども達と共に詠んだ与謝蕪村の俳句を思い出しながら、
蕪村が巻き紙に描いた優しい滑らかなタッチの、人柄を思わせる作品を、
子供達に見せたいと思いました。

正に、「百聞は一見に如かず。」でした。

美のワンダーランド「十五人の京絵師」展は9月2日までです。
西鉄沿線にお住まいの方は、九州国立博物館きっぷがお薦めです。

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電子辞書と大場善一先生の思い出と

私が愛用しているシャープの電子辞書は、
今は亡き大場善一先生からお世話頂いたものです。

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我家に有る広辞苑を、
ルーペを使いながら調べものをしていた私の話を聞いて、
大場先生が、ご自分がお使いになっている電子辞書を
勧めて下さったのです。

2004年の夏、
大場先生の音楽指導を受けるために上京した職員二人と
秋葉原まで出向いて、選んでくださいました。

それ以来、
毎日のように使う電子辞書を通して、
先生が私に託された想いが伝わってきます。

先生の心のこもった教えは、年とともに重みを増します。

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雨上がりの百合の花

茶道師範の二人目の先生から戴いた百合の花の苗を
土手に植えていたら、今年も咲きました。

雨上がりの百合の花は輝くほどに美しく、
故人を偲びながら、

ありがとう。

と、つい言葉かけしました。

当時、稽古日には、何時も心待ちにして下さり、
お稽古よりも、先生のお話しを聴く事が多かったように思います。

先生は俳人でもあり、
床の軸と花入れ、茶花、茶道具にも、
もったいない程のものを弟子達に使われました。

なるべく本物で、手慣れる事が大切。

と話されていました。

格調高い本物だけが持つ良さを通して、茶道の精神を学びました。

雨上がりの百合の花は、
今は亡き師の姿そのもののように思われました。

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阿闍梨餅で一服

京都土産に阿闍梨餅をいただきました。

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義姉の初盆の手伝いで、疲れていた時でしたから、
孫娘からの京都土産には、心癒されました。

阿闍梨は、天台、真言の師範たるべき高徳の僧。
阿闍梨僧をイメージして作られたお餅は、
修行僧の素朴な笠の趣きでした。

小さい時から、仏壇の有る家で育ちました。
お墓参りも家族で行く習慣がありましたから、
お盆に相応しい一服となりました。

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孫娘の優しさに感謝したお盆でした。

ありがとう。